住まいずスタイル

(株)住まいず 代表取締役、11代目 有村 健弘

 

(株)住まいず 代表取締役、11代目

有村 健弘

家づくりに人が求めるものって何だろう?

 

家づくりにが求めるものって何だろう?

「広い世界を見てこい」という両親の方針で、中学校から親元を離れ全寮制に入った弟と私。韓国の大学に進学し、途中休学して弟はヨーロッパやロシアでボランティア活動、私はフィリピンやカナダへ語学留学と、貴重な体験をさせてもらいました。東京で就職してからの2年間もとても充実しており、いま鹿児島で仕事をする上での大きな財産となっています。視野を広げるチャンスを与えてくれた両親に、改めて感謝したいと思います。

11代目として親の仕事を受け継ぎ、いま思っているのは、人が暮らしていく上で本当に必要なものは何かということを常に自分自身に問いかけながら、住まいずで建てたいと言ってくださる方の心に寄り添うように、家づくりをしていきたいということです。

東日本大震災をきっかけに、誰もが自分にとって最も大切なことは何かを見直し始めた気がします。これまで自分には直接関係ないと思っていた森林破壊や多くの生き物の絶滅、相次いで起きる天災などに対しても、自分事として真剣に考える人が増えてきたように思えます。そうした真摯な思いに対し、家づくりという立場からどう応えていけるのかが、これから問われてくると思っています。

 

私は、住まいずの家をデザイン性の高いものにしたいとか、おしゃれにしたいとかいう風に考えたことがありません。それよりも住みやすくて、人にも環境にも優しいことの方がずっと重要だと思います。それらを求めて一心に努力した結果、素晴らしいデザインが生まれるのは大歓迎ですけどね。量よりも質、外見よりも中身、それがずっと変わることのない住まいずのスタイルだと信じています。

 

まずわかりあいたい、それが住まいずの基本です

私が「住まいずらしいなあ」と思うもののひとつに、『泊まれるモデルハウス』があります。宿泊できるモデルハウスは他所にもありますが、"確実に自分の会社で建ててくれそうなお客様限定"という会社が多いようです。

しかし、住まいずでは「モデルハウスに泊まってみませんか?」と、いろんな人に気軽に声をかけます。それは、住まいずのモデルハウスが"見せる"ためのものではなく、"感じてもらう"ための建物だから。一晩ゆっくり過ごしてもらえれば、住まいずのめざしている家づくりが言葉よりも感覚で理解してもらえると思います。事実、宿泊体験後の方がお互いの間の壁のようなものが取れて、ざっくばらんに話せるようになることが多いです。

モデルハウスを"商品を売るための場"ではなく、自分たちにとって心地よいことは何かを思い出してもらい、素直な気持ちでいろいろなことを話せる場にできたら・・・。そしてその思いを汲みとって形にする家づくりができたら・・・。そんな風に考えています。

まずわかりあいたい、それが住まいずの基本です

 

当たり前のことができる強のチームに

昔は家を建てるというと、近くの山へ行って木を伐り、製材所に持って行き、大工がそれを使って建てるのがふつうでした。家具だって建具だってその木を使って作りました。

そんな当たり前のことを住まいずはしているだけなのですが、そこに新鮮さを感じて、「自分も当たり前の家づくりがしたい」と優秀なスタッフが集まってきてくれました。設計のプロ、コーディネートのプロ、経理のプロ、営業のプロ、技術のプロ。それぞれの世界で活躍してきた人たちが「ぜひ住まいずで仕事をしたい」と言ってくれたのです。

私と弟の当面の課題は、そんなスタッフたちをクリエイティブな力を存分に発揮できるチームとしてまとめ上げていくことです。いくら力があっても一匹狼の集まりでは良い家づくりはできません。いまのスタッフも仲が良いですが、それ以上に信頼関係が深まり、互いを認めつつ遠慮のない意見を交わし合えるようになれば、おそらく最強のチームになることでしょう。それができる環境をつくるのはリーダーの仕事。心して励みたいと思います。

当たり前のことができる最強のチームに

 

を大切にしないとは見えてこない

私が好きな場所のひとつに肥薩線の嘉例川駅があります。ここの駅舎は明治36年(1903)に建てられ、100年以上の風雪に耐え、いまも現役として働き続けています。

ここに立つたびに「こういう仕事をしたいなあ」と強く思います。100年という膨大な時間を過ごしてきた頑健な建物。余計な飾りはなく、使いやすさのみを追求した建物。一度も休むことなく使われ続けた駅舎は、静かな威厳に満ちています。

そして不思議なことですが、この駅舎を見ると私は未来への希望のようなものを感じるのです。私たちはきっと大丈夫、そんな気持ちが心の奥から湧いてくるのです。

それはきっとこの駅舎を造った人が、100年先も駅舎が変わることなく使われ、平和な暮らしが営まれていることを信じていたからではないでしょうか。言葉にならないその思いを確実に受け取っている、ここに来るたびそう感じます。

言葉にならない思いが受け継がれてきたのは、有村家でも同じです。10代目の父について山に入るたび、木を植え、育ててきた先祖のおかげで今の自分たちが在るのだということを強く感じます。そういう力強い流れの中に自分が居ると思うと、何だかとても安心です。自分の使命は、このみんなの思いを確実に次の世代に受け継ぐことだなとわかるので、自分の立ち位置に迷いがなくなるからです。

私には「昔のものが良い」という懐古(レトロ)趣味はありません。ただ、時が経っても変わることのない、本当の価値には敏感でいたいと思っています。そして、その本当の価値を大切にした住宅をつくることが、12代目、13代目に残せる未来への遺産だと思っています。

過去を大切にしないと未来は見えてこない

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